会社が吸収合併で無くなっちゃったり、新会社へ転籍後はいろいろ忙しくなったり慣れずに疲れたりで、すっかりブログの更新が止まってしまいました。
当分はペースを落としながら、ぼちぼち続けていきたいと思います。
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というわけで久しぶりの今回は、9月から2ヶ月も書きかけでずっと放置してしまっていた Whitesnake のお話です。
【Whitesnake】
元Deep Purple のボーカル、David Coverdale を中心に結成されたイギリスのバンド Whitesnake は、とにかくメンバーチェンジが多いですね。
Wikipedia (英語版) の「List of Whitesnake members」を見ると、David Coverdale 以外のメンバーはすべて繰り返し入れ替わっていて、参加メンバー数の多さに驚かされます。
Whitesnake は、結成初期より本国イギリスでは人気が高かったものの、他国ではなかなかヒットを出せずにいました。
全米 Billboard HOT100 でも、80年代前半までは、"Fool For Your Loving" が 1980/09/13付で最高53位を記録したのが唯一のチャートインでした。
そんな彼らも徐々に人気を高め、1987年にリリースしたアルバム "Whitesnake" で、遂に世界的なブレイクを果たしました。
"Whitesnake" (1987年) |
まず、ファーストシングル "Still Of The Night" は、Whitesnakeの 7年ぶりの HOT100 入りとなりました。ヘヴィな曲で。こういう曲がしっかりランクインしてくれるのは本当に嬉しいです。
Whitesnake
1987/07/18付 最高79位
そして続くセカンドシングル "Here I Go Again" で、遂に全米 No.1 を獲得しました。「これはヒットしなきゃダメだろう」と最初から感じさせる、80年代ヘヴィメタの代表曲の一つです。
ちなみにこの曲、1982年にも一度リリースされていますが、その時はイギリスなどで小ヒットしただけで Billboard HOT100 ではランクインしませんでした。 今回はニューバージョンで見事大成功となりました。
続くスロー曲 "Is This Love" も最高2位の大ヒット。
惜しくも連続No.1を逃しましたが、このときのNo.1は、George Michael の "Faith" でした。"Faith" は年間チャートでも1位を記録した超大ヒット曲でしたから、これは運が悪かったですね。
アルバム "Whitesnake" からは更に2曲がシングルカットされました。
4曲目 "Give Me All Your Love" は、非常に良い曲なのでもうちょっと上まで行って欲しかったです。
5曲目 "Crying In The Rain" は残念ながら HOT100 にランクインできませんでした。
80年代末には、続くアルバム "Slip Of The Tongue" からのファーストシングル "Fool For Your Loving" もランクインしています。これは前述の同名曲(1980年)のニューバージョンです。
この曲も良い曲なので、もっと上まで行ってほしかったです。"Still Of The Night" も "Give Me All Your Love" もそうですが、ヘヴィ系の曲は、幅広くは受け入れられ難いせいか、なかなか大きなヒットにならないです。
アルバム "Slip Of The Tongue" からのシングルは続いて "The Deeper The Love" (1990/03/28付 最高28位) と "Now You're Gone" (1990/06/02付 最高96位) もランクインしています。
残念ながらこの後は、Billboard HOT100 にランクインした Whitesnake のシングルは現時点までにありません。
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というわけで、Whitesnake のヒット曲をまとめて聴ける "Greatest Hits" (1994年) は是非とも持っておきたい1枚です。
Greatest Hits (1994年) |
1984年のアルバム "Slide It In" と前述の2枚のアルバムから、シングルヒット曲を中心に選曲されています。
このアルバムの最重要ポイントは、なんといっても「"Here I Go Again" のシングルバージョンが収録されている」ことです!!
実はアルバム "Whitesnake" に収録されているアルバムバージョン(1番のサビまでドラムが入らない、ビデオと同じ)に対して、シングルバージョンは前奏からドラムが入って、序盤の展開が全く異なるのです。コレクターとして非常に嬉しいです。
(とはいえ、個人的にはアルバムバージョンもサビまでの盛り上がりがカッコ良くて大好きです。ビデオで見慣れてしまったというのもありますが。)
しかし! しかしですよ!?
何故か収録されている "Still Of The Night" は、アルバムバージョンなのです…!
アルバムバージョンは6分41秒もあり、シングルバージョンは編集されて3分58秒になっています。どうせならこの曲も、シングルバージョンを収録してほしかった…! 惜しい! 非常に惜しいです!
まぁ・・・こんなことにこだわるのは、コレクターだけなのかもしれません。実際、聴くときは、ドラマティックな展開で長く楽しめる、アルバムバージョンのほうが良いと思います。
ちなみに "Still Of The Night" のビデオ(上のほうで紹介)は、アルバムバージョンで作られているので、プロモーションビデオとしては結構長いです。でもそこがいいです…。
- Whitesnake 参考リンク: